1492年(延徳4年/明応元年)

千葉輔胤が没する
―下総◆
下総千葉氏の千葉輔胤が没した。享年77。輔胤は千葉氏当主(千葉介)となったとも、終生岩橋姓のままで当主には就いていないとも言われるが、輔胤の系統がその後の千葉氏本宗家となっている。

甲斐守護・武田信縄、弟の油川信恵と甲斐市川で戦う
―甲斐◆
甲斐守護の武田信縄が、守護の座を狙う弟の油川信恵と甲斐市川で戦った。戦いはこの年6月に始まり、当初は油川信恵側が優勢だったが、この日の戦いで信縄が盛り返したという。

千葉勝胤、下総真間弘法寺に寺領を安堵する
―下総◆
下総千葉氏当主・千葉勝胤が下総真間弘法寺の弁大僧都御房に対し、代々寄進の寺領を安堵する。

黒川頼実、本庄氏に与して守護方の中条定資を討つ
―越後◆
黒川頼実が、守護・上杉房定に叛した本庄房長に与し、かねてより係争していた同族の中条定資を討った。

公卿補任: 明応元年
―京都◆
一条冬良、四条隆量、甘露寺親長、正親町三条実望、田向重治、山科言国、姉小路基綱、高辻長直、橋本公夏、冷泉為広