1498年(明応7年)

長尾輔景、千坂能高、連署奉書を発給して守護上杉氏の領国支配権強化を図る
―越後◆
越後守護上杉氏の臣・長尾輔景と千坂能高が連署で奉書を発給し、役者(郡司のことか)を通じて守護上杉氏の在地支配権の強化を図る。

長尾房景、所領越後古志郡大島庄の成敗を守護代・長尾能景に委託する
―越後◆
越後古志郡の郡司・長尾房景(古志長尾氏)が、若年の故をもって、越後守護代・長尾能景に所領である大島庄の成敗を任せる。

堀越公方・足利茶々丸自害、伊勢宗瑞が伊豆を平定する
―伊豆◆
伊勢宗瑞(北条早雲)による伊豆堀越御所襲撃以降、伊豆・相模・甲斐を転戦して抵抗を続けてきた堀越公方・足利茶々丸が、南伊豆で切腹して果てた。これにより、宗瑞は伊豆一国を完全に手中に収めたという。

東海地方で大地震、沿岸部に甚大な被害
―東海◆
この日朝、遠州灘東部を震源とするM8を越える大地震が発生。房総から紀伊にかけての太平洋沿岸に大きな被害をもたらした。駿河・遠江沿岸では津波が発生し、甚大な被害を与えている。

公卿補任: 明応7年
―京都◆
高倉永康、飛鳥井雅俊