1514年(永正11年)

下総小弓城主・原胤隆、日蓮宗浄光院の寺領を安堵する
―下総◆
下総千葉氏の筆頭重臣で小弓城主の原胤隆が、日蓮宗中山門流(のちの中山法華経寺)四院家の一・浄光院に対して、下総八幡庄内の寺領を安堵した。

伊達稙宗、最上義定を出羽長谷堂で破る
―出羽◆
伊達稙宗が、最上義定を出羽国長谷堂で破り、家臣・小梁川親朝に長谷堂城を守らせる。

扇谷上杉朝良、武蔵南部へ進出した伊勢氏に対して出兵する
―武蔵◆
武蔵南部へ進出して来た伊勢宗瑞(北条早雲)に対して、扇谷上杉朝良は山内上杉家の家宰・長尾顕方と共に武蔵荏原郡に軍勢を展開。同時に扇谷上杉家の家宰・太田永厳(太田入道永厳)の軍を相模西部へ侵攻させた。

里見義通、安房那古寺の梵鐘を再造する
―安房◆
里見義通が、安房総社・鶴谷八幡宮別当寺の那古寺の梵鐘を再造した。

公卿補任: 永正11年
―京都◆
徳大寺公胤、久我通言、烏丸冬光、西園寺実宣、下冷泉為孝、四条隆永、今出川季孝、近衛尚通、鷹司兼輔、二条尹房、勧修寺尚顕、中御門宣秀、正親町三条実望、四条隆永、高辻長直、四辻季経