1554年(天文23年)

北条氏康、上総峯上城在城の吉原玄蕃助らに書状を送る
―上総◆
北条氏康は、上総峯上城尾崎曲輪の吉原玄蕃助ら「根小屋二十二人衆」に対して書状を送り、戦功を挙げた者への恩賞を約すと共に兵糧を支給する事を約束した。

北条氏康の娘、今川義元嫡男・氏真に嫁す
―駿河◆
北条氏康の娘・蔵春院殿が、今川義元の嫡男・今川氏真に嫁いだ。蔵春院殿は生年不詳だが、北条氏政の姉と考えられるという。

足利晴氏、北条氏に抗い古河城に立て籠もる
―下総◆
1552年(天文21年)に家督を足利梅千代王丸(足利義氏)に譲っていた前古河公方・足利晴氏は、北条氏康との盟約を破棄して古河城に籠城した。

北条氏康、古河城に足利晴氏を下す
―下総◆
足利晴氏が古河城に立て籠もったのを受け、北条氏康は古河城を攻め、晴氏方の一色・二階堂・簗田・沼田ら諸将を破り、城を攻略して晴氏父子を虜とした。

北条綱成、上総へ侵攻して里見義堯の久留里城を包囲する
―上総◆
北条綱成の軍が上総小櫃谷へ侵攻し、里見義堯の久留里城を攻囲した。この後も北条氏の上総侵攻は断続的に続いている。

武田晴信の長女が北条氏康の長男(北条氏政)に嫁ぐ
―相模◆
前年の婚約が実行に移され、武田晴信(武田信玄)の長女・黄梅院が、北条氏康の長男・北条氏政に嫁いだ。当時黄梅院は12歳、氏政は15歳。